山岸君と照井君
第17章 甘い香り―――…。
「付き合ってませんよ？
答えを待ってもらっている状態と言うか――――…
僕が、よく解らないので…そ〜いう…恋愛感情が…
多分…“好き”だと思う…けど…なんか―――…ピンと来なくて―――――――…
なので、僕の気持ちがハッキリするまで…保留です！」
「///う゛！！」
山岸の、隠さぬ現状報告に…
///俺は縮こまる一方だった…
「え？…そ〜なの？
なのに…プロポーズしたの宏樹？……スルーされてたけど…」
「地味に…凹むから…二回言うなよ…」
「―――…プロポーズ？」
「何でもない！気にするな！」
くそ〜…山岸は…姉ちゃんがＴ大だと知ると……めっちゃ尊敬の眼差しビームを浴びせているし…
はぁ……やっぱり…勉強できる奴がいいんだよなぁ…
山岸って…分かりやすい…
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