山岸君と照井君
第17章 甘い香り―――…。
“好きだ”“付き合いたい”と―――――――…
告白したら――――――…
気持ちの蓋が開きっぱなしになるのか…
俺の…山岸への思いが―――…
ヤバい……
しかも…昨日と今日の…急激な状況変化に――――…
パニックだ―――…俺…
それなのに…
それなのに――――――…
山岸の…気持ちが早く固まれ!俺を受け入れろ!俺のモノになってくれ!!って―――…
――――…欲張りになっている…
ヤバい…ヤバい――――…
ヤバい――――…
俺…
こんなに……焦って…
バタバタする奴だったかな?
「――――…い…照井!!オイ!!照井!!
Aクラスの奴が!お前を呼んでるぞ!
しかも…すっげぇ〜イライラしてる」
「ほぇ?え!!あ、苑心?」
自分の気持ちにぐるぐるしていたら……
あっという間に…昼休みになっていたらしい…
うぁ…廊下で…山岸が俺を睨んでる…
呼びに来ない俺にイライラしたって…顔だ…