山岸君と照井君
第17章 甘い香り―――…。
山岸は、俺を気にしつつも……弁当を食べ進める…
俺も…少し我に返り…反省しつつ…
弁当に箸をつける――――…
すると…
山岸が…俺の弁当の…卵焼きをガン見している…?
「え…?苑心…卵焼き……食べたいの?」
「べっ!!別に?!気にするな!!」
いや…そのガン見――――…
気になるだろ〜…
ぜったい…食べたって…解るし…
「んだよ〜…そんなにガン見されたら…気になるし!
ほら、卵焼きだろ?やるよって!!
ほら、“あ〜ん”だ!!」
俺は、卵焼きを箸でつまみ上げると…
山岸の口元に持っていき…
“あ〜ん”を要求してみた!