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山岸君と照井君

第18章 正直な体―――……。


気持ち…悪い…



汚い――――…



臭い…




信じてた…のに…


頼りにしてたのに…



僕を…欲望の対象にしていたんだ…



ずーっと…僕は…知らずに…


麟太郎さんを…慕っていた…



誰も――――――――…



居なかったから…



……気持ち悪い…


鳥肌が……吐き気が…




麟太郎さんの手が…


僕の胸を触る――――――…




一瞬にして…胸焼けが…



照井君の時は…ドキドキしたのに…



今は――――――…



ムカムカしか…しない…





その手が…ゆっくり降りて…




僕の…股間に触れる―――…




何度か…ニュースや映画で観た…


これが…“レイプ”か……

と…客観的に…とらえる…






鳥肌が…尋常じゃ…ない…


僕は――――…力が抜けた…


体で…




ボンヤリ……天井を見る…






昨日…ここで…



照井君と…一緒に寝たなぁ…




夜空を見て…笑って…


スマホの夕日…綺麗で……


あの風景の中…



一緒に歩きたいって―――おもったなぁ…




ふと…視界に…


緑の布が見えた―――――…





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