山岸君と照井君
第19章 答え―――……。
「違うわよ!!そ〜言う意味で笑ったんじゃないわよ!!」
違う違う、と手を振る姉ちゃんを少し睨み付け…俺は、ベッドに胡座をかいて座った!!
「宏樹……ホントに山岸君が好きなんだね――――…
姉ちゃん…宏樹の“好き”を、ちょっと…疑ってたから…ゴメンね」
「…疑ってた…って……?」
姉ちゃんは、真面目な目で…俺を見つめた…
「やっぱりね…男が男に性的に惚れるってプロセスが姉ちゃん的には、また理解不能で…消化できてなくて…ごめんね?
――――…でも…宏樹の思いは…ちゃんと伝わってるし…鈍感な山岸君にも…届いてると…私は思うよ?
で、思ったんだけど…
キスとか…ハグとか……意識し始めると…意外に…手とか握ったりするのいきなり恥ずかしくなったりするし―――…
昼に…何か…あって…ガッツリ意識しちゃったんじゃないの?で、顔…真っ赤でスルー…?みたいな?」