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山岸君と照井君

第2章 右側―――…。

「あ〜、山岸がフラペチーノの気になるみたいでさ…照井、一口分けてやれよ?ど〜せ、“頼んで苦かったら嫌だしなぁ〜”っとか、思ってズ〜っと頼めないタイプだろ?」



「う゛…杉浦君は…エスパーなのか?!」



図星だ!!スゴいぞ!!杉浦君!!



「はぁ?んな事かよ!ほら、飲んで見ろよ!旨いぞ?」



ん!っと差し出されたカップをつい受け取ってしまった僕は…



ヒンヤリとするカップに驚きながらも…気になる飲み物にワクワクしていた…



「気に…なってはいないが!味見…って事で…一口頂くぞ!!」




僕は、ストローを口に入れ…



チュ〜〜〜〜〜〜〜っと…フラペチーノを吸い込む…




「〜〜〜〜〜――!!」




「どうだ?旨いか?」



「お…美味しい!!冷たい!!甘い!!ほろ苦いし甘い!美味しい!!」



僕は、予想外の旨さに!テンションが上がる!!





「――――…仲良しじゃん」




杉浦君が僕達二人を指差し…口角を上げて笑う…



「はぁ?何でだい?杉浦君!?」




杉浦君は、僕の手に握られたフラペチーノを指差す…






「////ぁ…あ〜〜〜〜…」



「お?仲良し認定されちゃったのか?俺たち!?」





「バッ…バカな―――…」



僕は―――――――…



生まれて初めて…“仲良し”なヤツが出来た…










それは…右側が…適温になる…


不思議な現象を感じた日に…


出来た―――――――訳だが…



照井君を見ると…八重歯を出して笑っている…




ふん!!




馬鹿馬鹿し――――…い///…




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