山岸君と照井君
第2章 右側―――…。
「――――はぁ?なんじゃ?その定義…」
え?違うのか?
照井君と杉浦君は、はぁ〜とため息をつくと…珈琲を口に運ぶ…
「つ〜か、これだけじゃ腹満たされない…何か買ってくる」
僕の力説を足蹴にした照井君は、抹茶フラペチーノをテーブルに置き…ショーケースのケーキやパン、ドーナッツを眺めている……
「―――…山岸ってさぁ〜…」
ん?と、杉浦君を見ると…また、僕に何か言いたげだ…
「さっきから…なんなんだい?杉浦君?」
「いや……何でもね〜よ…
つ〜か、それ…甘いだろ?
抹茶フラペチーノも絶対甘いよな?」
僕は、テーブルにある抹茶フラペチーノをじ〜っと見る…
氷が涼しげで…美味しそう…
飲んだことは無いが―――…
実は…気になっていたのだ…
ん〜〜〜〜〜…気になる…
でも、注文して…苦かったら…後悔しそうだし…
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
「おい、山岸…人のモン睨みながら何してんだよ?」
はっ!!つい…
僕は、照井君の言葉にガン見していた目線を不自然に外す…