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【山岸side】




「宏樹、…知ってた？

麟太郎さんのお店の“Ｒｉｎｋａ(ﾘﾝｶ)”て名前の由来！」



商店街で買い物を済ませ、僕と宏樹は、マンションに戻る途中…


先日、麟太郎さんから聞いた店名の由来を宏樹と話ながら歩く…




「え？知らね〜！！

昔の女の名前じゃね〜の？」




興味なさそうに宏樹は、いい加減な返事をする…



「…な…訳ないじゃないか！そんな理由の名前つけたら……」




「……あの嫌味チビスケが…黙ってね〜よな…」



ちょっと…人の兄さんを…嫌味チビスケって―――…それを聞いた方が……黙ってないんじゃないか？



「も〜違うよ！


二人の名前から取ったんだって！

麟太郎の“りん”と岳心の“が”と“ん”だよ！！」



「はぁ？“が”じゃなくて！“か”になってんじゃん！」



あっ、食いついてきた…


そ〜…そこなんだよ！僕がきになったのは……



「岳心兄さんも知らないみたいで…麟太郎さん…教えてくれないらしいんだよ…」



教えないって…何でだろう…