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風景画

第26章  時雨月




ひとつの調べに身を委ね

酔いと溶け合い流れゆく

何も見えない 見ることはない



ただ その高まりが狂おしい

泣けるほどに狂おしい



せめて今夜は酔ってしまおう

あなたを想って

夜が尽きるその時まで







(了)



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