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風景画

第32章  時雨月 ④




雨上がりに光が踊る



風の中 雫を弾き

葉先の露に潤みながら

天使の声さえ響かせて…



そのざわめきに

誘われるまま空を見やれば

あなたへと続く青色の

哀しいまでの鮮やかさ…



ただ

恋しさばかりが溢れくる







(了)



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