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風景画

第34章  時雨月 ⑤




ジャケットの袖に手を通しながら

ふと見上げた西の空

一面に朱を流したようで

心の奥まで染め上げる



こんな夕暮れは

長く落ちた自分の影と

グラスを傾けるのも

悪くない



胸にあなたをしのばせて・・・







(了)



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