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風景画

第36章  時雨月 ⑥




色濃く染まる夜の中

細く開いた窓から

囁くように雨音が忍び込む



風も濡らして

知らぬ間に…



何故だか

無性にあなたが想われ

恋しい、と言葉にすれば

さらに焦がれて

やるせない



闇に溶けゆく心地すらして…







(了)



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