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風景画

第38章  雪待月




たどる並木が散らした葉を

踏むひと足ごとに

冬へと向かう心地して

知らず知らず

指先を手の中に包み込む



上りつめた坂からは

日暮れて茜に燃える雲…

狂おしく胸に迫り

焦がれる想いを震わせる



今、時が息をひそめる…







(了)



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