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風景画

第40章  雪待月 ②




ブルーグレーの空が

ため息に似た淡い陽を零す



掌に掬いながら

ふと 目を上げれば

空の向こう

あなたが

微笑んだように思われて…



その名を呼び掛けては

こみ上げる恋しさに

胸を焦がす



秋の終わりが静かに近づく…







(了)



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