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風景画

第42章  雪待月 ③




うつろう季節の狭間の日

何を迷ってか黄色い蝶が

やわらかな陽を浴びて

宙を舞う



インディアンサマーの幻…



背中から吹く風は

私を鳥に変えてゆき

今ならば

どこへでも

あなたのもとへも、など

美しい幻想に包まれる



真昼の夢が惑わせる・・・







(了)


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