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風景画

第44章  雪待月 ④




いつのまにか

消えた雨音…



窓の外には

濡れて艶めく漆黒の闇

金の砂子を刷くように

時が、流れてゆく



すくい上げては

また

零れ落ちるやるせなさ



想い乱れて

深い吐息がしじまを揺らす







(了)



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