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風景画

第1章  風待月




雨音を背中で受けて

ゆらりゆらりと酔ってゆく



時折

窓から吹き込む冷たい風が

首筋を撫で上げる



時間ばかりが長い夜



吐息とともに揺らいだグラス

傾く氷が

小さく悲鳴をあげた



恋しい・・・








(了)



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