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風景画

第56章  雪月 ④




君のはにかむ笑顔を

映したように

風に震える

薄紅のシクラメン



眩しいほどの

冬の光が降り注ぐ



艶めく花弁に心揺らぎ

そっと

唇を寄せれば

束の間

雪の匂いに包まれる



君が…愛しい

君が、恋しい・・・






(了)



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