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風景画

第1章  風待月




風が揺らしたその花を

風が散らして雪が降る



まばゆいばかりの陽の中で

はかなく花は零れゆく



この手に受けても消えぬ雪

この身の熱も冷まさずに

静かに肩に降り掛かる



どこまでも白い花の雪

私の心に降り積もれ





(了)



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