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風景画

第62章  初空月 ②




夜の中を時が流れ

惑いを映して

月は揺れる



どこかで

ガラスの砕ける音がしたようで

耳を澄ましても

ただ

星が瞬くばかり



凍った風が心をさらう







(了)



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