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風景画

第3章  七夜月




あてどなさは

忍ぶ想いと背中合わせ



あなたを胸に辿りゆけば

いつもの道 いつもの景色は

梅雨空の下

淡く滲んで 揺れ惑う



けれど

なにとなく 心ぬくもり

傍らに咲く桔梗の色に

紫の面影を結ぶ







(了)



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