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風景画

第68章  麗月




梢が揺れる…



早すぎた綻びに

戸惑う春告花のため息か



放つ薫りも躊躇いがちに

風にとける



春まだ遠い日差しの中

頬染める一輪に

あなたを想う







(了)



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