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風景画

第68章  麗月




グラスを片手に広げた地図は

夜のしじまに景色を描く



…ここは静かな碧い海

ここには早咲きの春の花…



指先で辿れば

揺れる氷が芳香を放つ



そして

ここは、あなたの白い街



触れた指をそのままに

束の間夢が立ちのぼる・・・







(了)



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