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風景画

第70章  麗月 ②




浅い眠りの

目覚めは物憂く

現つは遠退き

愛しい人の面影ばかり匂いたつ



暁に揺れる胸のうち…



何ともなく狂おしく

過ぎゆく時に

背を向けて

色増す空を眺めたたずむ







(了)



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