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風景画

第83章  桃月 ④




面影浮かぶ月空に向かい

もう…少し、の勇気を願う時…



愛おしさが込みあげ

喉元に迫る嗚咽を堪えるとき…



清しく優しいあなたの言葉が

紅を唇にさすように

手負いの心を彩り包みゆく



恐れるものなど もはや ない…







(了)



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