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風景画

第93章  花残月 ④




春の雨がひそやかに

心の水面に波紋を描く



なぜか涙も溢れきて

窓の景色が虚ろに滲む



触れる硝子に吐息を零せば

胸の熱さを ただ 知るばかり



あなたを想うやるせなさ…







(了)



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