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風景画

第95章  星月




春の嵐が

雨の匂いを連れてくる



窓から吹き込む夜風が

冷たく背中を撫で上げれば

グラスの中の氷が震える



遠雷のかすかな響き

胸をさわがせ…



想いはあなたへと翔りゆく







(了)



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