テキストサイズ

風景画

第5章  七夜月 ②




ささやかな風景に

胸の奥底を

揺さぶられる瞬間



たとえば

朝露を一粒だけ乗せた

葉の煌めき



あの人が密やかに零した

涙にも思え…



触れるいとまも惜しむように

消えゆく儚さが 心に迫る

…心を乱す








(了)



ストーリーメニュー

TOPTOPへ