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風景画

第5章  七夜月 ②




風はひとりで語ることはない



風の言葉は 木々のざわめき

水面のゆらぎに吐息を映し

花を散らして季節を歌う



そして

時に荒らぶる風は

あなたの髪を梳きながら

愛を囁き 吹き過ぎる…







(了)



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