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風景画

第102章  星月 ③




季節の狭間の宵闇は

幻満ちて

物音ひとつに心騒めく



ねぐらへ還る鳥の囀り

遠く響く鐘の音



いつかしら

風の中に耳澄まし

あの人の声を探していた



叶わぬものこそ 幻か…







(了)



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