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風景画

第102章  星月 ③




薄衣を

海の碧に染め抜いて

南風に乗せて届けよう



空の高みで

雲の波が写るだろうか

星のきらめきも砂子のように

衣の裾を飾るだろうか



天女さえも羨むほどの一枚を

あなたの肩へ

ひとときを

潮騒に包まれるように…







(了)



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