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風景画

第1章  風待月




公園での昼下がり

木陰で本のページを捲るとき



俯きながら

ざわめく人波を縫い急ぐとき



あなたがそこにいるようで…



風が吹いただけなのかもしれない

花が薫っただけかもしれない



それでも

私は感じている その声さえも





(了)



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