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風景画

第12章  紅染月 ②




夜を越えて なお

降りしきる雨は

睫毛も濡らす…



銀色に落ちる滴が

水面に広げる波紋の重なり

消える刹那の静寂が

心にしみる



・・・あなたが、恋しい







(了)



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