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風景画

第12章  紅染月 ②




日盛りの街路樹を縫うように

シャボン玉ひとつ…



誰が飛ばした戯れか

夢と現つのあわいに浮かぶ

幻となって宙を舞う



くるくると

虹を映して楽しげに

けれど

あてどなく淋しげに…



その儚い旅路の行く末に

想いが重なり

心は痛む…







(了)



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