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風景画

第15章  夜長月




降り続く細かな雨を

そっと掌に受けて

空を見上げる



一面を覆う

厚い雲に隠された

蒼の空間を思えば



その続く先

秋色の中に佇む

あなたが……

恋しい







(了)



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