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風景画

第15章  夜長月




しんとした朝の空気に

喧騒から解き放たれた

海を思う…



透きとおる陽を受けて

碧… 蒼… 青…

水面は鮮やかに色を重ね

浜辺には

波音だけが響くだろう



優しくも

かすかに胸痛む寂寥…



睫毛を揺らす潮風の中

夕日が海に溶けるまで

あなたと静かに眺めていたい







(了)



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