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第2章 玩具

待ち合わせ場所に着くと、この間と同じ場所に、彼が車で来ていた。

私は彼の車の方へ急ごうとしたけれど、実際はよろよろと近付いて行った。

助手席のドアを開けて車に乗り込む。

スカートが開いて、足が見えそうになり、すぐに足を閉じた。

彼は車を発進させると、足の間に手を入れた。

「すごい、ぐっしょりだね。気持ち良すぎて、電車の中で逝っちゃったかな?」

彼は、意地悪く聞いてきた。

私は、下を向いて、小さく頷いた。

まだ、ローターが振動している。

彼が、ローターを上から押さえつけた。

「あっ、やぁー。ダメ。」

強い振動に、我慢していた声が出てしまう。

「ぼくに黙って、1人で逝ったらダメだって、言ったでしょ。」

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