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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第1章 タオル【翔】

そんな俺に気づいたのか、潤は上目遣いで俺を見た。

その射抜くような眼差し。

俺の動悸は一気に早まった。









俺は、ふと我にかえった。

「俺、おかしいだろ。相手は男…。しかも潤だろ。」

俺はリビングのソファでタオルを握りしめていた。

そのタオルを放り投げようと腕を上げた時、潤の香りが鼻をかすめた。

その瞬間、俺自身が熱くなるのを感じた。

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