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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第33章 このままもっと【翔・潤】

それから僕は近くのレストランで早めの夕食をとった。

レストランでワインとバケットをテイクアウトし、翔さんの家に戻った。

ワインを飲みながら、翔さんの好きだったジャズピアノのレコードを聴いた。

このレコードは、失敬するつもりだ。

来月、遺品整理の業者が入るらしい。

欲しいものがあれば持ち帰ってくれと、妹さんに言われていたからだ。

夜もふけて、僕はシャワーを浴びでベッドに入った。

翔さんがいつも寝ていたベッドだ。

気のせいか、翔さんの香りがする様だ。

少し飲みすぎたワインのせいか、すぐに眠りについた。



ガタンと大きな音がして、目が覚めた。

部屋を見渡すと、窓が開いて雨が吹き込んでいる。

いつの間にか、強い雨とともに雨が降っていた。

古い家だから、強い風で窓が開いたようだ。

潤「そういえば、鍵をかけていなかったかな。」

僕は窓辺に近寄り、窓を閉めようと手をかけた瞬間、空に閃光が走り雷鳴がとどろいた。

僕は、窓を閉め鍵をかけると、ベッドに戻ろうと部屋に向き直った。

そこに人影があった。

再び、雷が光った。

その光に浮かび上がった顔は…。

潤「翔さん…。」

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