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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第33章 このままもっと【翔・潤】

翔「久しぶりだな、潤…。」

そこにいる翔さんは、この家で一緒に過ごした老人ではなく、僕たちが輝いていた頃の翔さんだった。

潤「翔さん、会いに来てくれたの?」

僕は、不思議とそこに立つ翔さんを見ても怖いとは思わなかった。

むしろ、再会できた喜びの方が大きかった。

僕が翔さんに近寄ると、翔さんはニヤリと笑った。

翔「最期に、やってくれんじゃねーか。」

潤「あ…。」

ハワイでの夜のことを思い出し、僕は少年のように赤面した。

潤「ごめん、あれは翔さんを安心させようとして…。」

必死で言い訳する僕の口を、翔さんは唇でふさいだ。

翔「長い間我慢してきたのは、こっちの方だ。墓場まで持って行くつもりだったのに、なのにお前は…。」

翔さんは、僕をベッドに押し倒した。

そして馬乗りになると、僕のパジャマのボタンを外した。

潤「え、翔さん。それって…。」

翔「とっとと結婚なんかしやがって。おかげでこっちは生涯独身だ。」

翔さんは僕の手首をつかむとベッドに押し付け、キスをした。

潤「ま、待って翔さん!」

翔「待たねえ。充分待った。」

翔さんは、僕に馬乗りになったまま、シャツを脱ぎ捨てた。

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