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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第13章 ケータイ小説【翔】

「おはよ。」

控え室の扉が開き、潤が入ってきた。

「…!お、おはよ!」

俺はあわててスマホを伏せた。

今日はVS嵐の撮影日。
一番に局に到着した俺は、例のケータイ小説を読んでいる最中だった。

「どしたの、翔さん。なんかあわてて。」

「いや、な、何でもない。」

俺はバレバレの動揺を 無理矢理隠して答えた。

「そう?」

潤は、さして気にする様子もなく上着を脱いでハンガーにかけた。

上着を脱いでTシャツ一枚になった潤の体は、よく鍛えあげられ、Tシャツの上からでもその引き締まった筋肉が見てとれた。

俺が潤を凝視していると、視線を感じた潤が振り返った。

「翔さん、だから何?」

「いや…。」

俺は、曖昧な返事を返し、新聞を取り出し読みはじめた。

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