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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第1章 タオル【翔】

『まずい!』



俺は、ソファに掛けてあったスポーツタオルを取った。

素早く額の汗を拭く素振りをし、その後さりげなくタオルで俺自身を隠した。

潤は、ちらりと俺の動きに目をやったが、すぐに手元に視線を戻した。



『気づかれたかな…』



俺はドキドキで心臓がどうかなってしまいそうだった。



「翔さん、終わったよ。」
「あぁ、ありがとう。」


『潤相手に何おかしくなってんだ、俺…。』


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