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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第13章 ケータイ小説【翔】

俺の機転でスタジオは盛り返し、収録は無事終了した。

「いやー翔くん、あの機転はすごいわ。」
智くんが苦笑いしながら言った。

「翔ちゃん、俺だけじゃ飽き足らず松潤にまでキスするなんてね!」
雅紀とも、以前にVS嵐でキスをしている。

「でも、相葉さんの時とはちょっと話が違うんじゃないですか?」
ニノは、控え室の隅に向かって目配せした。

控え室の隅で、潤がひとりぽつんと座っている。

生気が抜けたその様子はまるであしたのジョーの名場面のようだ。

俺はニノと顔を見合わせてため息をひとつはいた。

「潤…。」

俺が潤の肩に手を置くと、潤は驚いて飛び上がった。

「潤、さっきは悪かったな。いきなりキスしてさ…。」

さすがに打ち合わせもなくいきなりキスしたのは、やりすぎだったかもしれない。

「ううん、俺の方こそ、本番中にイライラしちゃってごめん…。」

俺は、見るからにしょんぼりしている潤の頭を撫でた。

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