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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第13章 ケータイ小説【翔】

ケータイ小説で、ああいう場面があった。

主演ドラマの演技が思うようにできなくてイライラしてる潤に、俺が強引にキスをする。

ケータイ小説のキスは、もっと濃厚で深いもので、そのまま俺は潤を押し倒して最後まで…。

ことが終わったあと、煙草を吸いながら俺が潤に言う。
『ありのままのお前でいいじゃん。』

あー、ケータイ小説の作者絶対放送見るよな。
今日の俺の対応が、小説のパクリだってバレるよな。

『嵐ご本人様はご遠慮ください。』という注意を破って読んだことも。

また小説書かれちゃうよ。
『こっそり嵐のケータイ小説読んでひとりで興奮してる櫻井翔』の話。

変態すぎる!

変態すぎるけどさ、今回は助けられたな。

俺がスタジオでキスをした潤は、急におとなしくなった。
なんて言うか、女の子みたいに恥じらっていた。

そんな反応まで小説どおりで驚いた。

アラシックの観察眼、恐るべし。

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