雨のち曇り、時々晴れ【ARS】
第13章 ケータイ小説【翔】
「お疲れ!」
メンバーが帰り支度をして、それぞれ控え室を出ていった。
俺も鞄を担いで控え室を出ようとしたが、潤はまだぽつんと座ったままだ。
「潤、帰んないのか。」
俺が声をかけた。
控え室には、俺と潤の二人きりだ。
「翔さん、今日はありがとう…。」
潤がぽつりぽつりと話し出した。
「俺、今までずっと翔さんとうまく接しられなくてさ翔さんに距離をおかれるの、わかってた。」
「潤?」
「前に、相葉さんや竜兵さんと番組でキスしたでしょ?俺、すげぇ羨ましかった。」
「何言ってんだ、潤。」
潤は、俺に向き直った。
目はまだ涙目だ。
「もっと気軽に触れあいたい、ずっとそう思ってた。だから、キスしてくれて嬉しかった。」
潤は俺の手をとり、まっすぐに見つめてきた。
「翔くん、俺ずっと翔くんのこと待ってたんだ…。」
潤は、またしてもケータイ小説通りのセリフをはいた。
あの小説の作者は潤じゃねえか?
そんな気すらしてきた。
俺は黙って潤の髪の毛を引っ付かんだ。
潤は驚いて、身をこわばらせた。
「辛気くさい顔してんじゃねーよ…!」
俺はギロリとにらみながら顔を近づけ…
潤にキスをした。
思いっきりドSなキスを。
ドSなはずなのに、なぜか甘い甘いキスだった。
これはケータイ小説にはない展開だった…。
メンバーが帰り支度をして、それぞれ控え室を出ていった。
俺も鞄を担いで控え室を出ようとしたが、潤はまだぽつんと座ったままだ。
「潤、帰んないのか。」
俺が声をかけた。
控え室には、俺と潤の二人きりだ。
「翔さん、今日はありがとう…。」
潤がぽつりぽつりと話し出した。
「俺、今までずっと翔さんとうまく接しられなくてさ翔さんに距離をおかれるの、わかってた。」
「潤?」
「前に、相葉さんや竜兵さんと番組でキスしたでしょ?俺、すげぇ羨ましかった。」
「何言ってんだ、潤。」
潤は、俺に向き直った。
目はまだ涙目だ。
「もっと気軽に触れあいたい、ずっとそう思ってた。だから、キスしてくれて嬉しかった。」
潤は俺の手をとり、まっすぐに見つめてきた。
「翔くん、俺ずっと翔くんのこと待ってたんだ…。」
潤は、またしてもケータイ小説通りのセリフをはいた。
あの小説の作者は潤じゃねえか?
そんな気すらしてきた。
俺は黙って潤の髪の毛を引っ付かんだ。
潤は驚いて、身をこわばらせた。
「辛気くさい顔してんじゃねーよ…!」
俺はギロリとにらみながら顔を近づけ…
潤にキスをした。
思いっきりドSなキスを。
ドSなはずなのに、なぜか甘い甘いキスだった。
これはケータイ小説にはない展開だった…。