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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第17章 ラムネ【和也】

男二人で焼きそばをずるずるとすする。

目の前を、ビキニ姿の女子のグループが横切る。

男はヒジで智をつついた。

「智、あの娘たちいいんじゃない?」

「まぁ、あせるなって。」

智は焼きそばをすする。

智は焼きそばを食べ終わると、さっさとパラソルに戻って行った。

「ふー、満腹。」

智はゴロリとシートに横になった。

俺はだんだん不安になってきた。

「本当に大丈夫なの?」

俺は智に聞いた。

「おうよ、任せとけ。」

智が寝返りをうった視線のその先に、OL風の女子の二人連れがビーチバレーをしていた。

智の顔色が変わった。

「ちょっくら、いってくらぁ…。」

のっそりと立ち上がる智の背中が輝いて見えた。

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