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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第17章 ラムネ【和也】

気がつくと、智も俺も寝ていた。

「あっちぃな…。」

目を開けると、日は傾き俺たちの上にはパラソルの日陰はなかった。

「痛ってぇ、焼けちゃったよ。」

パラソルからはみ出した足は真っ赤に焼けていた。

体を起こすと、夕日が海に沈むところだった。

まわりはもう人もまばらで。

「しまった、寝ちまった。」

赤く染まった空が、俺たちを照らした。

水面が夕日を反射して細かく揺れて輝いていた。

俺は智を揺り起こした。

「んぁ?」

智が目を覚まして体を起こした。

「わぉ…。」

しばらく、男二人で夕焼けを眺めた。

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