凍夜
第2章 恥辱
酒に飲まれたユキが、行き当たりばったりの男と寝てしまって、これからどうしたらいい?という相談なのだ。
「要するに酔った勢いなの?」
と、私が訊くと「酔ってないもん!私。」と、必ず憤慨した。
「じゃあなんで、そんな憂鬱なの?付き合う約束ちゃんとしたの?」
私は必ず痛い所をついた。
「電話するからってゆわれた。」
ユキは答える。
「じゃあ、待つしかないじゃん。」
私はいつもここで苛立つ。
「だって、向こうが休んでこうってゆうんだよ、強引なんだもん!」
「休んでないんでしょ?全然。」
「二回ヤったよ。朝9時かな、帰ってきたの。」
ユキはケロッとして答える。
そして、ユキは突然キレるのだ。