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凍夜

第2章 恥辱



いつも、私をみつめる目がニコニコしていたのが印象的で、笑うとなくなる小さな目。


私より3つ年上なくせに、やけに腰が低くて礼儀正しい女。



いつも電話をかけてきては、「ごめんねっ……。今って大丈夫だった?」と、ものすごく申し訳なさそうに聞くのだ。


それが、とっても可愛いらしくて、私はどんなに忙しくても、眠くても、ユキのその声が聞きたいが為に電話を受けた。


話の内容は大抵決まっていた。

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