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凍夜

第4章 カタルシス


マサシは最後まで私の話を聞くと、涙を流しながら言った。

「焦ることないよ、リナ。俺に何でも言って。一人で抱えこまないで。」

私も涙が止まらなかった。

「俺、リナのこと、愛してるんだ。本当に……。」

マサシは鼻水をすすり上げ、手の甲で拭った。

「……だから、許さないよ、俺は……。」

「俺たちの行く手を阻むもの、全部……!」

私はマサシに強く抱きしめられ、私達は号泣した。

私達は口づけすら交わさず、その夜一緒に眠った。

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